お遍路は非日常的な巡礼の旅であります。
なので、準備する道具も普通の旅行とは全然違う物になります。
今回の記事では、マネキンをモデルにお遍路で必要なものを紹介していきます。
ちなみに遍路用品を全部揃えると大体2万円ぐらい。
なので、必要に応じて買い足していくことを個人的にオススメします。
では、どうぞ!
目次
装着するもの
菅笠(すげがさ)
日よけ、雨よけになる。
雨天用にビニールで覆ったものも販売されていた。
参拝時や僧の前でもかぶったままでもいいが、靴を脱ぐ場所では脱がなければならない。
架娑(けさ)
参拝の正装具。
公式ホームページを見ると「袈裟は必ず着用」と書いてあった。
(僕はつけてませんでした、反省)
写真の様な輪袈裟をつけてお参りされている方が一般的。
参拝の時は手を清めてから輪袈裟を付け、トイレの際は外す。
白衣(びゃくえ)
お遍路さんの正装。
遍路でこれを着用することは、聖なる世界を歩むものの象徴と考えらている。
ベテランの中にはたくさんのご朱印が押された白衣を着ていた方も。
袖無しのものもあり、私が使っていたのはこのタイプであった。
念珠(ねんじゅ)
数珠のこと。
自分の家の宗派のものでもよい。
頭蛇袋(ずだぶくろ)・さんや袋
納経帳や納札、数珠、経本、線香、ロウソク、ライターなど持ち物を入れる袋。
ショルダーバックのように斜めがけする。
金剛杖(こんごうづえ)
杖は弘法大師の化身。
同行二人とは杖に宿った大師と一緒に旅することである。
なので、熟練のお遍路さんほど金剛杖をとても大事にしていた。
大師が橋の下で休んでいたという言い伝えから、橋の上では杖を突かないようにして歩くのが習わしとなっているので要注意されたし。
参拝時に必要になる小物類
続いては、参拝時に必要になる小物類を紹介。
納経帳(のうきょうちょう)
参拝した証として各寺の納経所で墨書とご朱印をいただくための帳面。
掛け軸タイプの「納経軸」なるものも存在する。
納経帳はお参りするたびに二回、三回と同じ納経帳にご朱印をいただく。
そのため、何度も回っているお遍路さんの納経帳はご朱印で真っ赤になっている。
完成した納経帳は高値がつくので、遍路終盤にはこれ狙いの泥棒も現れる。
なので、旅中の荷物管理にはぜひ気をつけて頂きたい。
納札(おさめふだ)
読経あるいは写経を納めた証として、本堂と大師堂の2カ所でこの札を納める。
また、道中でご接待を受けるとそのお礼として名刺代わりに納札する習慣がある。
遍路回数によって、それぞれ以下の様に札の色を変える。
白 | 1~4回 |
緑 | 5~7回 |
赤 | 8~24回 |
銀 | 25~49回 |
金 | 50~99回 |
錦 | 100回~ |
なので、初めてお遍路する人は白色を購入しましょう。
経本(きょうほん)
般若心経などを読経する際に使用する。
お経を覚えていても経本を手に持って読経するのが正しい作法。
ちなみに10寺ぐらい回れば、自然と言葉が出てくるようになる。
人間って凄い!改めてそう感じる瞬間であった。
ロウソクとお線香
他人が灯したロウソクで線香に火をつけると、その他人の災いを自分が受け入れてしまうとされている。
なので、自分用のろうそくは持っておくのがベター。
その他・個人的に持っていったほうがいいと思う物
・財布(現金)
ご朱印をいただくのに300円掛かるため。
納経所は当然カード不可。
・スマートフォンや携帯電話の充電式外部バッテリー。
過疎地域入ると充電できる場所そのものが無かったりもする。
・蚊取り線香
野宿する場合。
ちなみに10月でも結構蚊にたかられる。
・雨具
アウトドアの友。
無いとかなり悲惨な目にあう。
オススメはリュックも一緒に覆えるポンチョタイプ。
・ウォーキングシューズ
靴で負担がだいぶ変わる。
自分の足にあった防水・透湿性があるものがオススメ。
・遍路地図
自分は持ってなかったが、歩き遍路だとかなり便利だそうだ。
その他、適宜追加していきます。
by.ひだりゅー
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