お遍路基礎知識

遍路記を書くにあたっての序文

投稿日:2016年6月2日 更新日:

 

「ぎゃーていぎゃーてい、はーらーぎゃーてい」

 

寺の敷地内に響き渡るのは、古代から伝わる神秘の呪文の様な言霊たちであった。

それは、金剛力士像を思わせる力強い言葉の連なりであり、同時に速水御舟の名作「炎舞」を鑑賞した時に感じさせられるあの儚い美しさを私に想像させた。

日本全国色々と旅してきた自分であるが、この異様かつ神聖な空気は初めての体験である。

般若心経を唱える人

私は赤裸々に告白する。

自分は無宗教、いや正確には無神論者である。

仏教の作法の「さ」の次も知らない不届者である。

このままではきっと天国に行けないだろう。

パンダに乗る俺

冗談はさておき、旅立ち前日、私の胸中は不安でいっぱいであった。

なんせ、全く知識のない世界に飛び込むのだ。

自分の不用意で気がつかないうちに人を傷つけたり、危険な事をしてしまうかもしれない。

が、同じくらいの得体の知れない期待感も同居していた。

それは、寒い日に焚き火を見たらあったかいと感じる心理に似ている。

きっと、私は直感的に知っていたのだ。

1200年前、弘法大師の切り開いた道が、現代に生きる自分の人生を豊かにしてくれることを。

弘法大師像

今回、四国でお遍路を決行しようとしたのは二つの理由があった。

まず、24歳の時に行った日本一周旅行が挙げられる。

その時、時間の都合上2泊3日で四国を一周してしまい、観光らしい観光が全く出来なかった。

この異常な速度には漫画「ジョジョの奇妙な冒険」に出てくる噴上裕也のスタンド「ハイウェイスター」も真っ青であるだろう。

今回の旅はその時のリベンジとして、ちゃんと四国を回って見たかったのだ。

焼山寺の牛

二つ目は、ひろし3万石氏のブログ「ひろしの奇妙なお遍路~歩くのはオレとスタンドだ~ ジョジョの奇妙な冒険×ひろし3万石(非公認)」を読んで、興味が俄然湧いたことである。

このサイトでは、私が敬愛する旅人であるひろし3万石氏が、ジョジョネタを交えながらお遍路の旅路を紹介していく。

娯楽のない過酷な富士山山小屋勤務中に、この旅行記を読んで何度勇気づけられたことだろうか。

そして、いつしか自分も同じように巡礼の旅路に就きたいと思うのは至って自然なことであった。

ということで、私は人生二度目の四国一周旅行にお遍路をやることに決めた。

へんころがし

2015年10月3日夕暮れ、26歳の私「ひだりゅー」こと日高 隆治はこの摩訶不思議な世界に足を踏み込むことになった。

奇しくも四国霊場開創1200年の節目である。

ひだりゅーの30日間に渡る巡礼の旅、ここに始まる!

by.日高 隆治

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