どうも、旅人ひだりゅー(@dakahi3776)です。
今回紹介する48番札所「西林寺(さいりんじ)」は、四国霊場でも珍しい石段を下って境内に入るお寺となっています。
境内が周りより一段低い場所にあるため、極悪人が門を入ると無間地獄に落ちてしまうんだとか!?
入って大丈夫なのか、俺・・・?
(参拝した日:2015年10月18日)
目次
西林寺の歴史・縁起
寺伝によれば、奈良時代最盛期であった天平13年(741年)、聖武天皇の勅願を受け、行基が伊予の国司、越智玉純公と共に一宮別当寺として堂宇を建立、本尊に十一面観音菩薩像を彫造して安置しました。
元々西林寺は現在地より北東の徳威の里にありましたが、大同2年(807年)弘法大師が四国の霊跡を巡礼した際、寺を今の地に移して四国霊場と定め、国家の安泰を祈願する道場としました。
17世紀末に火災で焼失しましたが、元禄13年(1700年)、伊予松山藩4代藩主・松平定直らによって一部再建されます。
宝永4年(1707年)には中興の祖、覚栄法印が村民の雨乞い祈願を成就して松山藩に帰依され、本堂と鐘楼堂を再興。
さらに江戸末期の文化10年(1813年)に大師堂、天保14年(1843年)に仁王門が再建され、現在の姿となりました。
境内の施設
山門|四国霊場では珍しい降りる階段。
小川の橋を渡り、階段を数段降りて境内へと入っていきます。
石段を登ることが多い四国霊場の中では、このように階段を降りて参道に至るのは珍しい光景です。
境内が周りより一段低い場所にあるため、邪悪な者が踏み入れると無間地獄に落ちると考えられており、いつの間にか「伊予の関所寺」と言われるようになりました。
また、写真左下には「秋風や高井のていれぎ三津の鯛」と刻まれた正岡子規の句碑がありますので要チェック!
句の中に出てくる「ていれぎ」とは、このあたりの清流に自生し、刺身のツマに使われる水草で松山市指定天然記念物です。
本堂
本尊である十一面観世音菩薩は秘仏。
個人的には、本堂とその手前に生える松の木のバランスがすごい好きですね。
きっと、いい庭師さんが手入れしているんでしょうねぇ~
大師堂
現在の姿は、平成20年(2008年)に再建されたもの。
本堂正面から見て右手に建てられており、大師像を拝観できます。
福授地蔵|願い事を1つだけ叶えてくれる。
納経所前の庭園には、お詣りすると1つだけ願いを叶えてくれるという「福授(ふくさずけ)地蔵」があります。
というわけで、僕は「竹やぶで3億円が拾えますように」と地面に頭を擦り付けて全力土下座でお願いしました。
なお、2017年4月現在、残念ながらこの願いは叶えられていない模様。
奥の院・杖ノ淵|弘法大師伝説と名水
出典:Wikipedia
寺の西南300mにある奥の院で、昭和60年には「全国の名水百選」に選ばれました。
さて、四国巡錫中の弘法大師が大旱魃で苦しむ村人を救うために錫杖を突いたところ、こんこんと清水が湧き出てきました。
水は涸れることなく、やがては淵となりて、土地や人々の乾きを潤したそうです。
現在では、奥の院であると同時に、児童公園として子ども達の笑顔を守る存在となっています。
西林寺へのアクセス
〒791-1111
愛媛県松山市高井町1007
その他情報
寺名 | 清滝山 安養院 西林寺 |
宗派 | 真言宗豊山派 |
本尊 | 十一面観世音菩薩 |
創建 | 天平13年(741年) |
開祖 | 行基 |
真言 | おん まか きゃろにきゃ そわか |
ご詠歌 | 弥陀仏の 世界を訪ね 行きたくば 西の林の 寺に詣れよ |
駐車場 | 普通20台・大型2台・終日・無料 |
宿坊 | なし |
電話 | 089-975-0319 |
前後の札所
47 八坂寺 -- (4.5km)-- 48 西林寺 -- (3.2km)-- 49 浄土寺
by.ひだりゅー
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