どうも、ひだりゅーです。
42番札所「仏木寺(ぶつもくじ)」では、牛の背に乗った弘法大師の伝説から、牛馬のような家畜からペットなども含めて動物一般の霊を供養しています。
また、宇和島の伝統文化「闘牛」の飼育者からも厚い信仰を集めているそうです。
(参拝した日:2015年10月16日)
目次
仏木寺の歴史
大同2年(807年)のころ、弘法大師はこの地で牛を引く老人と出会いました。
誘われるまま牛の背に乗って進むと、唐から帰朝するときに有縁の地が選ばれるようにと、三鈷とともに東方に向かって投げた宝珠が楠の大樹の梢にかかっているのを見つけました。
大師は、ここが霊地であると悟り、自ら楠で大日如来像を彫造、眉間に宝珠を埋めて堂宇を建立して開創したという。
似たような伝説が以下の寺にも見られてとても興味深いですね。
36番札所 青龍寺|遠投2260km!?朝青龍の由来となったお寺
38番札所 金剛福寺|歩きで30時間!?四国遍路の札所間最長距離
鎌倉時代には宇和島領主・西園寺家の祈祷、菩提寺として栄えました。
境内の施設
山門|2011年に完成したばかり
入母屋造楼門。
2011年5月28日に老朽化のために建て替えられたばかりです。
画像左側の小さな東屋では、後述するお接待のミカンを食べながら、愛知県豊田市からやって来たというお遍路夫婦と和やかに談笑した良い思い出が。
鐘楼堂|四国霊場唯一の茅葺き屋根
元禄年間(1688年〜1704年)に建てられた四国霊場唯一の茅葺(かやぶき)の建物。
2014年に茅の葺き替えを行ったそうです。
このタイプの屋根を見るといつも佐賀の吉野ヶ里遺跡跡を思い出すひだりゅーであります。
本堂
本堂は享保13年(1728年)に、吉田藩主伊達村賢が建てたものです。
本尊・大日如来像は、鎌倉時代作の像高1.2mの寄せ木造りで県指定文化財に選ばれています。
大師堂|日本最古の大師像
大師堂は前堂と後堂があり、前堂には白塗り着色の大師像が、後堂には県有形文化財の木肌の大師像が安置されています。
このうち、後堂の大師像は正和4年(1315年)10月5日開眼」の胎内銘が入っており、銘入りの大師像として日本最古のものです。
家畜堂|札所では珍しい動物安全祈願のお堂
牛の背に乗った弘法大師の伝説から、仏木寺では四国霊場では珍しい動物安全祈願のお寺として知られています。
元々は、農耕をともにした家畜たちの安全を祈願していましたが、最近ではペットなども含めて動物一般の霊を供養もしているそうです。
小さなお堂には、ミニチュアの牛や馬の草鞋をはじめ、牛馬の陶磁器、はたまた犬や猫のそれらなどがところ狭しと奉納されていました。
死んでしまった僕らの飼い犬や猫達が天国で安らかに暮らせることを家畜堂でお祈りし、境内を後にしました。
おまけ|温かいミカンのお接待
境内(確か納経所の横?)で、蜜柑のお接待を頂きました。
境内でのお接待は初めてだったので、この優しさはとっても嬉しかったですね。
いやはや、お遍路やってて本当に良かった!弘法大師バンザイ\(^o^)/
仏木寺へのアクセス
〒798-1102
愛媛県宇和島市三間町則1683
その他情報
寺名 | 一カ山 毘盧舎那院 仏木寺 ※「一カ山」の「カ」は王偏に「果」 |
宗派 | 真言宗御室派 |
本尊 | 大日如来 |
創建 | 大同2年(807年) |
開祖 | 弘法大師 |
真言 | おん あびらうけん ばざらだどばん |
ご詠歌 | 草も木も 仏になれる 仏木寺 なを頼もしき 鬼畜人天 |
駐車場 | 普通30台・マイクロバス10台・大型5台 終日・無料 |
宿坊 | なし |
電話 | 0895-58-2216 |
前後の札所
41 龍光寺 -- (2.6km)-- 42 佛木寺 -- (10.6km)-- 43 明石寺
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