どうも、ひだりゅーです。
41番札所「龍光寺」は、地元の方々から「三間のお稲荷さん」と呼ばれ親しまれています。
あれ?お稲荷さんって稲荷神社だよね?龍光寺なのになんでお稲荷さん?
その理由は、ここ龍光寺が創建のころから神仏習合の寺だったことに由来します。
(参拝した日:2015年10月16日)
目次
龍光寺の歴史
縁起によると、大同2年(807年)に弘法大師がこの地を訪ねた際に、稲束を背負ったひとりの白髪の老人があらわれ、「われこの地に住み、法教を守護し、諸民を利益せん」と告げて、忽然と姿を消しました。
大師は、この老翁が五穀大明神の化身であろうと悟り、堂宇を建てて稲荷明神像を刻んで安置します。
このとき、本地仏として十一面観世音菩薩、脇侍に不動明王と毘沙門天を彫刻し、「稲荷山龍光寺」と号して四国霊場の総鎮守の寺としました。
宇和島市三間町は昔からの穀倉地帯であり、現代でも特別栽培米の「三間米」を栽培する良質なお米の産地です。
龍光寺は、その穀倉地帯の守り神として「三間のお稲荷さん」と呼ばれて親しまれてきました。
境内の施設
山門|神仏習合を象徴する石の鳥居
龍光寺の一番の特徴は、神仏習合を象徴する四国霊場では珍しい鳥居の山門です。
自分もこの鳥居を確かに目撃したのですが、予習が足りずまさかこれが山門だと思わなかったので写真は取らずじまいでしたw
代わりに他サイト様に山門の画像が貼ってあったのでそちらをご覧ください↓
山門が鳥居で神仏習合の歴史を色濃く残す「三間のお稲荷さん」【41番札所「龍光寺(りゅうこうじ)」】 – 四国遍路情報サイト「四国遍路」
民家をすり抜けて本堂へ
石の鳥居を抜けて参道を進んだ先に本堂と大師堂、そして稲荷神社が鎮座していました。
が、写真の通り境内間近というのに普通に民家が建っていたりと、他の四国遍路の様に境内が隔離されている特別な空間ではなく、地域と密着した気軽な開放感を垣間見れました。
龍光寺境内。写真左手が本堂、右手が大師堂。
中央部に写る赤い鳥居の奥の建物が稲荷神社。
境内入り口を守るのはいつもの仁王像ではなく、一対の狛犬達でした。わんわん!
本堂|仏様と神様が一緒に鎮座
明治新政府の廃仏毀釈令により旧本堂は「稲荷社」となり、現在の本堂は新たに建立されたものです。
本堂内は十一面観世音菩薩像が本尊として安置されていますが、その隣に神道の祭神「稲荷明神像」も一緒に鎮座しています。
まさに神仏習合を象徴した一風変わったスタイルですねぇ~
寺名に因みこの地方の庄屋が奉納したという言い伝えが残る直径10センチほどの黒石「龍の目玉」は、本堂の小さな祠に入れられて祀られています。
大師堂
大師像が拝観出来る他、金色の孔雀明王が鎮座しています。
右側には、回廊に上がる階段がありました。
龍光寺へのアクセス
〒798-1115
愛媛県宇和島市三間町戸雁173
その他情報
寺名 | 稲荷山 護国院 龍光寺 |
宗派 | 真言宗御室派 |
本尊 | 十一面観世音菩薩 |
創建 | 大同2年(807年) |
開祖 | 弘法大師 |
真言 | おん まか きゃろにきゃ そわか |
ご詠歌 | この神は 三国流布の 密教を 守り給はん 誓いとぞ聞く |
駐車場 | 普通12台・終日・無料 マイクロバス、大型車は山門横 |
宿坊 | なし |
電話 | 0895-58-2186 |
前後の札所
40 観自在寺 -- (50.2km)-- 41 龍光寺 -- (2.6km)-- 42 佛木寺
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