どうも、ひだりゅーです。
27番札所「神峯寺」は神峯山中腹の標高450mに位置しています。
境内への登り坂は「真っ縦(まったて)」と呼ばれ、88ヶ所中4番目の「へんころがし」として知られています。
これは車遍路も同様でありまして、特に帰りの際、AT車では死にそうになります(ガチ)
その分、登りきった先には立派な庭園と御神水も待っています!
(参拝した日→2015年10月8日)
目次
神峯寺の概要・歴史
その歴史はかなり古く、神功皇后(在位201〜69)の勅命で朝鮮半島進出の戦勝を祈願し天照大神を祀ったのが起源とされる。
天平2年(730年)、聖武天皇の命をうけた行基が十一面観音像を彫造して本尊とし、神仏合祀を行った。
大同4年(809年)、弘法大師が伽藍を建立し、観音寺と号したといわれる。
幕末のころ、三菱財閥を築いた岩崎弥太郎の母が息子の出世を祈願して、20km離れた家から急な坂道をを素足で三七日(21日間)通い続けた逸話がある。、
明治初期、新政府の神仏分離令により、本尊は二十六番金剛頂寺に預けて廃寺となる。
明治20年(1887年)に茨城県の竹林山地蔵院の寺格を移して再興され、昭和に入って神峯寺と称するようになった。
昭和30年代、愛知県の水谷繁治さんの妻しづさんが「脊髄カリエス」で大学病院にも見放されたが、夫婦はこの峰で霊験を得て奇跡的に全治したという実例がある。
境内・周辺の施設など
走り屋もビビりだす急勾配の坂道
最初の方にも書きましたが、神峯寺へまでの道のりは「真っ縦」と呼ばれ、土佐唯一の「へんころがし」として名を轟かせています。
そのためか神峯寺への入り口にある物販店では、荷物を預かるお接待がありました。
では、実際に登ってみましょう!
いやいやいやいや、これヤバいでしょ・・・
僕が日本一周中に訪れた栃木県のいろは坂や兵庫県の六甲山を連想させる狂った急勾配の坂が待ち構えていました。
ここのヤバさを伝えるべく、拡大してみました。
写真右上の赤丸で囲んだ人物と比較すれば、ここの急勾配振りがよく分かるかと思います。
行きよりも帰りのほうが大変で、僕の愛車マジェスティのブレーキが悲鳴を上げていました。
車遍路の方は、くれぐれも気をつけて参拝してくださいね。
山門
入母屋造楼門。金剛力士(仁王)像を安置しています。
本堂
本尊・十一面観音は秘仏。
10種類の現世での利益(十種勝利)と4種類の来世での果報(四種功徳)をもたらすと言われているそうです。
【十種勝利(現世)】
①病気にかからない
②一切の如来に受け入れられる
③金銀財宝や食物などに不自由しない
④一切の怨敵から害を受けない
⑤国王や王子が王宮で慰労してくれる
⑥毒薬や虫の毒に当たらず、悪寒や発熱等の病状がひどく出ない
⑦一切の凶器によって害を受けない
⑧溺死しない
⑨焼死しない
⑩不慮の事故で死なない
【四種功徳(来世)】
①臨終の際に如来とまみえる
②悪趣、すなわち地獄・餓鬼・畜生に生まれ変わらない
③不非命終
④今生のあとに極楽浄土に生まれ変わる
至れり尽くせりやなぁ・・・僕も信仰しようかなw
大師堂
比較的新しい建物で平成4年12月落慶。
山中から見つけられた身丈1寸の光源大師なる石像を胎内に納めた6尺の木造弘法大師坐像を本尊しています。
神峯の水
山門の辺りで発見した看板ですが、矢印の方を見ると・・・
安っぽそうな水道の蛇口が設置されていました。
これが土佐クオリティなのか・・・?
なんてことは当然無く、看板から100m進んだ鐘楼の裏側に霊水として名高い「神峯の水」がこんこんと湧き出ていました。
この水にはこんな神秘的なエピソードがあります↓
北海道在住の女性が危篤状態の時に見た夢で弘法大師が現れ、鐘楼の後ろから湧く水を飲ませてくれたそうです。
この霊験もあってなのか、女性は無事に一命をとりとめます。
その後、夢で見た景色を探した結果、神峯寺の「神峯の水」だったとわかったそうです。
命を救う水・・・なんか神々しさを感じますね。
実際に僕も飲んでみまして、冷たくて優しい味わいでした。
日本庭園
神峰寺には美しく手入れされた日本庭園があり、見るものを魅了します。
階段を上がった場所から撮影したもの。
夕暮れ時の神峰寺とバックに広がる太平洋を堪能した後は、ダウンヒルを攻めた後、無事麓へ下ることが出来たとさ。
めでたしめでたし。
通夜堂
僕はスルーしてしまったのですが、ここ神峰寺にはお遍路さんのための通夜堂が存在するそうです。
詳しくは、四番目の「遍路ころがし」である「真っ縦」のあとは霊水でのどを潤す【27番札所「神峯寺(こうのみねじ)」】 – 四国遍路情報サイト「四国遍路」のページ、【あたたかい「お接待」と「通夜堂」】の欄をご覧ください。
神峰寺へのアクセス
〒781-6422
高知県安芸郡安田町唐浜2594
その他情報
寺名 | 竹林山 地蔵院 神峯寺 |
宗派 | 真言宗豊山派 |
本尊 | 十一面観世音菩薩 |
創建 | 天平2年(730) |
開祖 | 行基菩薩 |
真言 | おん まか きゃろにきゃ そわか |
ご詠歌 | み仏の 恵みの心 神峯 山も誓ひも 高き水音 |
駐車場 | 普通30台(時間は自由) |
宿坊 | なし |
電話 | 0887-38-5495 |
前後の札所
26 金剛頂寺 -- (27.5km)-- 27 神峯寺 -- (37.5km)-- 28 大日寺
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