どうも、ひだりゅーです。
今回紹介する第22番札所「平等寺(びょうどうじ)」の境内地はすべて撮影可能であります。
曰く「目に映るモノは何でも撮ってください、撮影程度で汚されるような柔なつくりではないです。」とのこと。
やだ、惚れそうになるくらいカッコいい!
(2015年10月7日参拝)
平等寺の歴史
寺伝によれば、弘法大師がこの地で厄除け祈願をすると5色の雲がわき、その中に黄金の梵字が現れた。
さらに薬師如来が現れ、光明が四方に輝いたので、大師はその場で井戸を掘ると乳のごとき白い水が湧いた。
その霊水で身を清めた大師は、百日間の修行をした後に薬師如来像を刻み、堂を建てて本尊として安置。
人々が平等に救済されるようにとの願いをこめて山号を白水山、寺号を平等寺と定めたそうだ。
以後、寺は大規模に栄えそうだが、天正年間に長宗我部元親の兵火によって焼失。
江戸時代中期になって照後僧正によって再興される。
境内の施設
山門
入母屋造楼門、金剛力士(仁王)像を安置。
本堂
本堂:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
本堂は山門から真っすぐ進んだ先に建っている。
男坂の端には、何故か小銭がたくさん置かれていた。
調べてみると、どうやら数え厄年の人は、階段を上りながら一段登るごとに一円玉を1つずつ置いていく習わしがあるそうだ。
男坂を登った先は本堂・・・のハズなのだが、この時は修理中であった。
本堂外陣の天井には四季折々の草花が、内陣天井にはさまざまな仏国土の仏さまたちが描かれているそうだ。
ぜひとも写真に収めたかっただけに残念であった。
上記の事情により、私が参拝した時は、「護摩堂」が「仮本堂」として機能していた。
仮本堂内部。
色鮮やかな綱が本尊らしき像に結ばれており、その先端部が賽銭箱の前に4本ぶら下がっていた。
綱越しに仏様と繋がれるということなのだろうか?
粋なはからいである。
大師堂
仮本堂から女坂をくだると、大師堂へと行ける。
女坂の階段脇には、またまた小銭が散らばっていた。
現在では厄年に係わらず、自分の年の分の1円玉を置いていく人もけっこういるそうだ。
大師堂外見。
大師堂も仮本堂同様に、大師像と参拝者がカラフルな綱で間接的に繋がる事が出来る。
当然、私も弘法大師と心を通わすべく綱が結ばれた独鈷を右手で握った。
どうか、無事にお遍路が結願しますように・・・
弘法の霊水
男坂の下にある井戸。
鏡の井戸、白水の井戸とも呼ばれる。
薬師如来を目撃した弘法大師が杖で掘り当てた霊水とされる。
元々は、乳白色だったそうだが、現在では無色透明となっている。
この水は、万病にきくとして全国に知られている。
容器が用意されているので持ち帰ることも可能(容器代200円)。
おまけ
山門前のコスモス
山門前に咲き誇るコスモス達。
お遍路ステッカー
四国88ヶ所内の幾つかの札所では、車に貼れるステッカーを販売している。
というわけで、私はこの平等寺のレインボーステッカーを購入!
車遍路の方は、こちらをコンプリートしてみるのも一つの楽しみかも知れない。
寺へのアクセス
〒779-1510
徳島県阿南市新野町秋山177
JR新野駅下車徒歩30分。21番太龍寺ロープウェイ乗り場から車で20分。
その他情報
宗派 | 高野山真言宗 |
本尊 | 薬師如来 |
創建 | 弘仁5年(814) |
真言 | おん ころころ せんだり まとうぎ そわか |
ご詠歌 | 平等に 隔てのなきと 聞く時は あら頼もしき 仏とぞみる |
駐車場 | 普通車30台・マイクロバス、大型5台 午前7時〜午後5時・無料 |
宿坊 | なし |
HP | 平等寺 : 四国八十八箇所霊場二十二番札所 |
前後の札所
21 太龍寺 -- (10.9km)-- 22 平等寺 --(19.7km)-- 23 薬王寺
by.ひだりゅー@元自衛官
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