どうも、ひだりゅーです。
今回紹介する第12番札所「井戸寺(いどじ)」は、自分の健康と運勢を占う「面影の井戸」などが見どころとなっています。
では、どうぞ御覧ください。
井戸寺の歴史
寺伝によれば、天武天皇の勅願により673年に創建した妙照寺が前身とされる。
本尊は七仏の薬師如来坐像で聖徳太子作、脇仏の日光・月光菩薩像は行基の彫造と伝えられる。
のち弘仁6年(815年)に弘法大師がこれらの尊像を拝むために訪れたとき、この付近の村が水不足や濁り水に悩んでいるのを哀れみ、自らの錫杖で井戸を掘ったところ、一夜にして清水が湧き出した。
そこで付近を「井戸村」と名付け、寺名も「井戸寺」に改めたという。
貞治元年(1362年)、細川頼之の兵火(細川清氏の反乱)で堂宇を焼失。
後に頼之の弟・細川詮春によって再建されたが、天正10年(1582年)に十河存保と長宗我部元親の戦い(第一次十河城の戦い)により再び堂宇を焼失。
慶長年間(1596年~1615年)に徳島藩主蜂須賀氏によって再興に着手され、万治4年(1661年)にようやく本堂が再建となる。
その後、昭和43年(1968年)には失火によりまたも本堂が焼失するが、幸い本尊は救い出され、3年後に再建された。
井戸なのに焼けてばかりやなぁ・・・
境内の施設
山門
朱塗りで大型の武家造り。
徳島藩主蜂須賀氏の大谷別邸より移築された。
本堂
真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
本堂正面図。
本堂左側にあった雀大師。
平成23年(2011年)10月15日、東日本大震災からの復興を願い建立されたそうだ。
思い返せば、井戸寺境内はやたらスズメが多かったなぁ。
井戸寺本堂内は基本的に開放されており、本尊を拝顔して参拝できる。
この本尊の仏像を本堂の右端から眺めると胸のあたりに荷物を背負ったお遍路さんの姿が映る仕掛けがあるそうな!
本尊・七仏薬師如来は全国でも珍しく、七難即滅、七福即生などの開運に信仰が多い。
また、本堂内部は売店にもなっており、買い物することが出来る。
大師堂
出典:Wikipedia
日限大師
石造の大師像で「水大師」ともいわれる。
5日、7日などと日数を限定して日参すると願が叶うとされる。
面影の井戸
このロマンチックな名前の井戸は上で紹介した「日限大師」内部にある。
「井戸寺の歴史」でも紹介したように、弘法大師がこの地を訪れた時は濁り水や水不足に付近住民は悩まされていた。
それを哀れに思った弘法大師が錫杖を使い一夜で清水溢れる井戸を掘り当てた。
その後、大師自らがこの井戸の水面に面影を映したことから、この井戸は「面影の井戸」と呼ばれるようになった。
さて、水をのぞいて姿が映れば無病息災であるが、映らない場合は3年以内に不幸があるという。
私がドキドキしながら井戸内を覗き込むと・・・
う、映ったぁ~(安堵)
私は、しばらく健康体でやっていけそうだ。
井戸寺へのアクセス
〒779-3118
徳島県徳島市国府町井戸北屋敷80-1
藍住インターチェンジから県道1号線を蔵本町方面へ行き、NTT徳島西営業所ちかくの交差点を右折。約2km先で標識に従って左折。あとは道案内が出ています。
その他情報
宗派 | 真言宗善通寺派 |
本尊 | 七仏薬師如来 |
創建 | 白鳳2年(673) |
真言 | おん ころころ せんだり まとうぎ そわか |
ご詠歌 | おもかげを うつして見れば 井戸の水 むすべば胸の あかや落ちなん |
駐車場 | 普通30台・マイクロバス5台・大型5台 午前7時半〜午後5時・無料 |
宿坊 | なし |
前後の札所
16 観音寺 -- (2.8km)-- 17 井戸寺 -- (16.8km)-- 18 恩山寺
by.ひだりゅー
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