どうも、ひだりゅーです。
今回紹介するのは四国霊場第10番札所「切幡寺(きりはたじ)」。
333段もの階段を登る参拝道や国の重要文化財にも指定された切幡大塔が見どころです。
特に切幡大塔から見える景色はとても良いので、参拝時にはぜひ足を運んでみてください。
(2015年10月4日参拝)
目次
切幡寺の歴史
古く、この山麓に機を織る娘がいた。
修行中の弘法大師が、着物がほころびた僧衣を繕うため機織の娘に継ぎ布を求めたところ、娘は織りかけの布を惜しげもなく切りさいて差し出した。
大師はこの厚意にたいへん感動し、「何か望みはないか」と尋ねると、「亡き父母に代わり、観音様をつくってお祀りし、わたしも仏門に入って精進したい」とのことであった。
大師はつよく心を打たれ、さっそく千手観音像を彫造し、娘を得度(出家の儀式)させて灌頂(弟子とするための儀式)を授けたところ、娘はたちまちのうちに即身成仏し、身体から七色の光を放ち千手観音菩薩に変身した。
大師は、このことを時の嵯峨天皇に伝え、天皇の勅願により堂宇を建立して自ら彫った千手観音像を南向きに、また即身成仏した千手観音像を北向きに安置して本尊にしたと伝えられる。
以来「女人即身成仏の寺」として知られ、七色の光を放つ善女に憧れる女性からの人気が高い。
境内、及び周辺施設
門前町
切幡寺入口。
付近には遍路宿や巡礼用具店などがならぶ門前町となっている。
山門
切幡寺山門。
駐車場は門の裏手にあり、正面右手から車で入ることが出来る。
333段の石段参道
山門から本堂までは、距離にして約800mもの長い参道を歩くことになる。
その間に参拝者を待ち構えるのが、この333段の石段なのである。
こんな階段がたくさん待っています。
上から見下ろすと結構傾斜がキツくて驚かされる。
途中、お堂を経由して、
最後の女厄よけ坂&男厄よけ坂を登りきると・・・
本堂・大師堂が建つ広場へと着く。
登りきった直後、自分の衣服が汗だくでかなり重くなっていた。
本堂
真言:おん ばざらたらま きりく
拝殿土間・本堂・奥殿の三重構造。
本堂には大塔の本尊であった大日如来が奉られ、奥殿には秘仏千手観音菩薩が奉られている。
大師堂
はたきり観音
切幡寺の由来にもなった、機織の乙女が即身成仏した伝説の観音像。
右手にハサミ、左手に長い布をもつ。
入口から見て、本堂右手に設置されている。
切幡寺大塔
豊臣秀頼が父・秀吉の菩提を弔うため慶長12年(1607年)大坂住吉大社の神宮寺に建立した。
が、明治初年の廃仏毀釈により廃寺となったため明治6年(1874年)に切幡寺に移築された。
本道から切幡大塔へ行くにはまた長い階段を登る必要がある。
途中にある不動堂。
階段を登りきると切幡大塔へ着く。
初重と二重の間が方形で、日本唯一の構造様式。
国の重要文化財にしていされている。
大塔へ上がる階段前の看板に載っていた写真。
上手い人が撮影すれば、同じ被写体でもここまで美しく映えるものらしい。
私の撮影技術もまだまだである。
長い石段を登っただけあって、切幡大塔からの眺望は素晴らしかった。
眼下には吉野川がゆったりと流れ、前方には四国山脈の雄大な山々が連なる。
おまけ
スカーフ小僧
素早さが1.5倍になってそう。
納経所の犬達
納経所には2匹のわんこがくつろいでいた。
一匹目。
二匹目。
切幡寺へのアクセス
〒771-1623
徳島県阿波市市場町切幡字観音129
土成インターチェンジから、国道318号を左折して鴨島方面へ進み、県道12号線(鳴門池田線)を市場町方面へ進み切幡変電所を左折すると標識がでているので道なりに進んで行くとたどり着きます。
その他情報
宗派:高野山真言宗
本尊:千手観世音菩薩
真言:おん ばざらたらま きりく
ご詠歌:欲心を ただ一筋に 切幡寺 後の世までの 障りとぞなる
駐車場:下の境内に普通20台
(中・大型は進入不可)
午前7時〜午後5時・無料
宿坊:なし
前後の札所
9 法輪寺 -- (3.8km)-- 10 切幡寺 -- (9.3km)-- 11 藤井寺
by.ひだりゅー
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