どうも、ひだりゅーです。
今回紹介する第7番札所「十楽寺(じゅうらくじ)」は、古くから目の不自由な人たちに信仰されてきた「治眼疾目救済地蔵尊」や中門(遍照殿)内部にある「愛染堂」が見どころとなっております。
(2015年10月4日参拝)
十楽寺の歴史
寺伝によれば、弘法大師がこの地に逗留した際に阿弥陀如来を感得し、楠にその像を刻み本尊として祀ったとされる。
その際に、大師は生・老・病・死など人間として避けることのできない苦難に、10の光明と、輝く楽しみが得られるようにと「光明山十楽寺」の寺名を授けたといわれる。
元々は現在地よりおよそ3km離れた十楽寺谷の堂ヶ原に堂宇を建立したものと推定されている。
出典:Wikipedia
阿波北部でも有数の広大な七堂伽藍を有していたが、天正10年(1582年)、長宗我部元親の兵火によりすべてが焼失。
個人的な意見ではあるが、長宗我部元親はいくらなんでも寺燃やしすぎだろう。
なんなの?寺に親でも殺されたの?
この際、本尊のみは当時の住職「真然」が背負って逃げるナイスプレーを行い、なんとか無事であった。
寛永12年(1635)に現在の地に移り、再建された。
境内の施設
山門(鐘楼門)
山門遠景。
阿波市の花が「コスモス」ということで、この辺りは「コスモス街道」と呼ばれている。
十楽寺前にもコスモス畑があり、季節が秋なのも手伝って、花がここぞばかしに咲き乱れていた。
十楽寺山門。
別名「竜宮門」。
中門(遍照殿)
山門から更に進むと中門「遍照殿」が建っている。
ここの上層は愛染堂として愛染明王が安置されている。
中門裏側。
ここが愛染堂の入口となる。
愛染堂内部。
中央に愛染明王、その周囲に小さな仏様群が置かれていた。
別角度より撮影。
本堂
真言:おん あみりた ていせいから うん
この本堂は、1994年(平成6年)に建て直されたもの。
本堂横の手洗い場がかなりクオリティの高い造りとなっていた。
遠目に見るとポケモンのレジロックの頭に見えなくもない。
大師堂
十楽寺大師堂。
治眼疾目救歳地蔵
本堂左前にある「治眼疾目救済地蔵尊」は、古くから眼病、失明した人たちの治療に霊験があるとされ、眼病に悩むお遍路さんの参詣が多い。
信仰者のなかには、開眼したという例も数多く伝えられている。
目に関係する四国霊場は他に、24番最御崎寺、39番延光寺の目洗い井戸、52番太山寺の一畑薬師などが存在する。
写真・・・?すみません、撮り忘れましたw
おまけ
東京から徳島へ行くフェリーで一緒になった方と十楽寺で再会しました。
ちょうどお昼時ということもあり、一緒に十楽寺近くの食堂で釜揚げうどんを食べることに。
誰かと食べるご飯はやっぱり旨し!
お腹と気持ちを満たして、私は次なる霊場へと向かいました。
十楽寺へのアクセス
〒771-1509
徳島県阿波市土成町高尾字法教田58
土成インターチェンジから、高速道路に沿った道を板野方面に進むと、左手にあります。
その他情報
宗派:高野山真言宗
本尊:阿弥陀如来(伝弘法大師作)
真言:おん あみりた ていせいから うん
ご詠歌:人間の 八苦を早く 離れなば 到らんかたは 九品十楽
駐車場:普通20〜30台・大型5台(午前7時〜午後5時まで・寸志を)
宿坊:あり(100人・個室)
前後の札所
6 安楽寺 -- (1.2km)-- 7 十楽寺 -- (4.2km)-- 8 熊谷寺
by.ひだりゅー
↓コメントやシェアして頂けると励みになります!