どうも、ひだりゅーです。
この「大日寺(だいにちじ)」ですが、
・第4番札所(徳島県板野町)
・第13番札所(徳島県徳島市)
・第28番札所(高知県香南市)
で、同じ寺名が使われています。
特に4番と13番は距離的にも近く、カーナビ入力の際に間違えやすいので車遍路の方は特にお気をつけください。
(2015年10月4日参拝)
目次
大日寺の歴史
胎蔵曼荼羅の胎蔵大日如来(中央):Wikipedia
弘仁6年(815年)、42歳の大師がこの地に長く留まり修行していたとき、大日如来を感得。
一刀三礼(仏像を彫刻するときに、一刻みするごとに三度礼拝すること)をして55センチほどの大日如来像を彫造、これを本尊として創建したと伝えられる。
この地が三方を山に囲まれ黒谷と呼ばれていたところから黒巌山とし、本尊より大日寺と号した。
地元からは黒谷寺と呼ばれていたという。
先々代の住職は不治の病とされたハンセン病の遍路さんを、手厚く接待していたことで知られる。
境内の施設
境内の景観
山に囲まれている。
山門(鐘楼門)
朱塗りの山門で上部が円柱の鐘楼となっており、1階は角柱という珍しい造り。
本堂
真言:おん あびらうんけん ばざらだどばん
本尊は住職でも住職交代の折の人生2度しか見られない秘仏。
前仏と同じ大きさで金色に輝く室町時代作。
大師堂
大日寺大師堂正面図。
斜め方向から撮影したもの。
大師堂の脇には、真っ赤な賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)が祀ってあった。
彼は釈迦の弟子の1人で十六羅漢(尊敬されるべき修行者達のこと)の1人でもある。
日本ではこの像を撫でると除病の功徳があるとされ、「おびんづるさん」「おびんづるさま」と呼んで親しまれてきた。
三十三観音菩薩像
本堂と大師堂を繋ぐ回廊には、西国三十三観音霊場の木造観世音像三十三を安置している。
これらは江戸時代の中頃、大阪の信者により奉納されたという。
ハガキ代わりになった多羅葉樹の葉
山門近くに植えてある木は、葉書(ハガキ)の語源にもなったとされる多羅葉(タラヨウ)である。
葉の裏面に傷をつけるとその部分のみが黒く変色し、長期にわたって残るため、字を書いておくことができる。
戦国時代にこの葉の裏に文字を書いて情報のやりとりをした話も残っている。
と、いう訳で今回お寺の方に許可をもらって、タラヨウの葉に字を書いてみた。
確かに痕がクッキリと残る。
なぜ、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の落書きをチョイスしたのか?
それは、今となっては私にもわからない・・・
大日寺へのアクセス
〒779-0113
徳島県板野郡板野町黒谷字居内5
藍住インターチェンジから、県道1号線、県道12号線を板野・上坂町方面へ。県道34号線と交差する道を右折。バイパスや高速道路の下を直進します。
その他情報
宗派:東寺真言宗
本尊:大日如来(伝弘法大師作)
真言:おん あびらうんけん ばざらだどばん
ご詠歌:眺むれば 月白妙の 夜半なれや ただ黒谷に 墨染めの袖
駐車場:普通5台・マイクロバス5台・大型3台(午前7時〜午後5時・無料)
宿坊:なし
前後の札所
3 金泉寺 -- (5.0km)-- 4 大日寺 -- (2.0km)-- 5 地蔵寺
by.ひだりゅー
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