木花之佐久夜毘売命(コノハナノサクヤビメ)、つまり富士山を御神体として信仰する浅間神社。
全国に1300社ある中で、最も古いとされるのがこの「山宮浅間神社」であります。
富士山本宮浅間大社の前身であるとされており、本殿が無い代わりに遥拝所から富士山そのものを拝めると言った他の神社には見られない特徴も。
古代からの富士山信仰の姿を唯一とどめているという理由で、富士山世界文化遺産の構成資産の一つにも選ばれました。
そんな古き良き素晴らしい聖地を今回の記事でじっくりと紹介していきますね!
★観光した日→2013/12/18(日本一周中)
→2015/09/23(富士山下山後・山梨静岡旅行中)
※当記事で使用している画像はすべて2015年9月23日のものです。
目次
2000年以上!?日本最古の浅間神社。
日本で一番古い浅間神社とされる「山宮浅間神社」。
平成22年(2010年)には、鎮座1900年祭を行いました。
『富士本宮浅間社記』によればその歴史は更に古く、創建されたのは垂仁天皇3年。
西暦に換算すると、紀元前27年であり、その歴史は2000年を超えます。
第7代目の孝霊天皇時代に起きた富士山噴火により、駿河国は長らく荒廃しました。
第11代目にあたる垂仁天皇がこれを憂い、浅間大神を「山足之地」(山麓の意)に鎮斎したところ、大神の水徳によってが鎮まったのだとか。
なお、上記の伝説が本当ならば富士山は少なくとも188年間もの間噴火し続けていた計算になります。
(孝霊天皇が崩御したのが紀元前215年)
長すぎィ!日本全焼してまうやんけ・・・
いざ参拝!石灯篭が並ぶ神秘的な参道へ。
一の鳥居。
車で参拝に来た場合、県道180号線を少し南下した所に建っています。
二の鳥居。
駐車場の近くにあります。
鬱蒼と茂る大木の群れ・・・
その中を両端に石灯篭がずらりと並んだ神秘的な参道が、訪れた者を奥へ奥へと誘います。
謎の施設・籠屋(社務所)
鳥居から遥拝所へ向かう参道の途中に大きな建物が建っています。
これは本殿ではなく「籠屋」と呼ばれる施設です。
昭和8年に再建されたもので、祭などを行った時、宮司達が一夜籠った場所と考えられています。
が、実際は何のために建てられたのかは分かっていない謎の建物だそうです。
神様を休めるための「鉾立石」
籠屋は門のような造りになっており、そこをくぐり抜け少し進むと「鉾立石」が遺されていました。
これは「山宮御神幸」と呼ばれる儀式の際に浅間大神の宿った鉾を休めるために設置されたそうです。
この神事は1874年まで継続的に行われていましたが、現在では行われていないんですって。
御神体・富士山を眺める「遥拝所」
鉾立石からさらに参道を奥へと進み、50段ほどの石段を登った先に石の柵で囲まれた「遥拝所」があります。
山そのものを神として拝むため、神社としては珍しく本殿はありません。
それに関連してか「本殿を造ろうとすると、風の神の祟りがあるので、本殿を造ってはいけない」という伝説が残されています。
実際に昔の村人が本殿を造ると「大風が吹いて吹き飛んだ」「大風で畑の作物も大きな被害を受けた」などの被害を受けたそうのだとか・・・
この遥拝所の後ろからは、この様に富士山が眺められます。
特に天気の良い冬場は雪化粧に覆われた富士山の美しい御姿を拝見出来るそうです。
アクセス
所在地:静岡県富士宮市山宮740
個人的評価
個人的評価:★★★
(B・都道府県クラス)
評価の理由としては、
・石塔の並ぶ神秘的な参道
・日本最古の浅間神社
・遥拝所からの富士山の眺め
を考慮して、Bランクとさせてもらいました。
終わりに
以上が、一番古い浅間神社「山宮浅間神社」のレビュー記事となります。
いやはや、2000年の歴史は伊達ではないですね。
皆さんも遥拝所から富士山を拝んで不思議なご利益を頂いてみてはいかがでしょうか?
by.ひだりゅー