どうも、悟りを開きたい系男子ことひだりゅーでございます。
さて、今回紹介するのは、若干19歳であった弘法大師空海が悟りを開いた伝説が残る高知県室戸市の御厨人窟(みくろど)です。
この記事では、
・御厨人窟の概要
・空海を学問の天才にさせた究極の修行「虚空蔵求聞持法」について
・現地の風景
について紹介していきます。
では、どうぞ~
目次
御厨人窟の概要
御厨人窟(みくろど)とは、高知県室戸市室戸岬町、国道55号沿いの室戸岬東側に位置する海蝕洞のことです。
ここは四国でも屈指のパワースポットとしても知られています。
なぜかというと、お遍路や三筆としても著名な空海(弘法大師)が19歳の頃にこの洞窟で虚空蔵求聞持法なる修行に励んでいたことが挙げられます。
「空海」の名前も、この洞窟から見える空と海のみの風景が由来となっているんですって。
が、残念なことに2015年より御厨人窟が、隣接する神明窟(しんめいくつ)は2012年秋から落石のため立入禁止となってしまったそうです。
あっ、自分は参拝した2回とも(2013&2015年)入洞余裕やったっすわ(ドヤ顔)
日本の音風景100選、四国八十八箇所番外札所の一つ。
空海を天才にした虚空蔵求聞持法とは?
虚空蔵求聞持法とは、一度見聞きしたものを絶対忘れない、無限の記憶力を身につけることが出来るとされる真言密教の秘法であります。
19歳の空海はこの難行をやり遂げ、その後
・遣唐使にて20年かかる修行をたった2年で体得して早々と帰国。→おぉ!?
・梵語(サンスクリット語)を3ヶ月でマスター。→凄いじゃん。
・わずか3ヶ月で1000人の弟子を飛び越え中国密教の最高位につき、後継者になった。→イミフ過ぎて草www
なる伝説を残した。ヤバい。空海超ヤバい。
さて、肝心の修行内容は、虚空蔵菩薩の真言
「ノウボウ アキャシャキャラバヤ オンアリキャ マリボリソワカ」
(Namo Ākāśagarbhāya, Oṃ ali kalmali mauli svāhā)
を100万回唱えるというもの。
えっ・・・?
100万回ィッ!?
一日1万回×100日間、もしくは一日2万回×50日間で合計100万回達成となります。
この気の遠くなる難行の最中に空海の口に明けの明星(金星。虚空蔵菩薩の化身・象徴とされる)が飛び込み、この時に悟りが開けたと伝えられています。
皆さんも空海のような天才になるべくチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、自分はこの修行の存在を知ったのをきっかけに、最近(というか昨日から)本の音読をはじめました。
早く天才になりたァ~い(妖怪人間風)
御厨人窟からの風景
※2017年2月現在は、御厨人窟と神明窟は落石のため立入禁止となっています。
僕自身、日本一周旅行(2013年)、及び四国遍路(2015年)の2回、この地に訪れました。
幸いにも御厨人窟はまだ立入禁止では無く、柵も設置されていない状況でした。
日本一周中(2013年4月)
日本一周中に訪れた際の写真。
この時にはすでに隣接する神明窟は立入禁止となっていますね。
参拝するお遍路さん。
空海発祥の地とだけあって、遍路の聖地ということが伺えます。
四国遍路中(2015年10月)
続いては、四国遍路中に訪れた時の風景写真となります↓
写真左側が御厨人窟、右側が神明窟となります。
御厨人窟入り口。この時は、まだ入洞可能でした。
撮影日が10月8日、落石が発生したのが11月8日なのでギリギリ滑り込みセーフってところか。
ってか、下手すれば僕が落石を食らっていた可能性も・・・
この空と海の風景を眺め、若き真魚は「空海」の法名を思いついたそうです。
彼のターニングポイントとなったであろうこの景色からは、どこか哲学的な香り、そして遍路としての圧倒的感動を感じました。
ただ一つ残念なのは、今回は空と海以外に黄色い我が愛車が入り込んでいることでしょうかw
洞窟内の参道。
洞窟最奥部にある五所神社。
祭神は「国譲りの神」として知られる大国主命だそうです。
天井からの水滴のせいか、結構湿っぽかったですね。
封鎖中の神明窟(しんめいくつ)。
一説には御厨人窟は居住場所で、この神明窟で空海は難行を積み、悟りを開いたともされています。
洞窟内部には神明宮があり、祭神は大日孁貴(天照/皇室の祖神)となっています。
アクセス
所在地:高知県室戸市室戸岬町
tel:0887-22-5134
個人的評価
★★★★
(Aランク・一流観光地)
以下評価理由↓
・歴史的偉人「空海」のターニングポイントとなった場所。
・遍路の聖地。
・洞窟内から眺める空と海の哲学的な風景。
これらを持って、Aランクとさせて頂きました。
正直、お遍路としての補正が入っているのでご了承くださいませ。
終わりに
以上が、弘法大師空海が虚空蔵求聞持法を持って、悟りを開いた聖地「御厨人窟・神明窟」のレビュー記事となります。
立入禁止の現在でも、外からの参拝は可能だそうですが、やはり洞窟内部からの景色を眺めて、若き日の空海に想いを馳せて欲しいので、一日でも早く洞窟内への入場再開となって欲しいですね。
by.ひだりゅー
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