どうも、父親が釣り人な元海上自衛官@ひだりゅー(@dakahi3776)です。
静岡県伊東市にある「一碧湖(いっぺきこ)」は、俳人の与謝野夫妻も愛した「伊豆の瞳」と称される観光地であり、1927年(昭和2年)には日本百景に選定されています。
同時に日本で一番最初に外来種「ブルーギル」が放流されたことから、外来種問題を語る上でも外せない場所でもあります。
そして、このブルーギル問題については、天皇陛下が関わっていたとの話も・・・ッ!?
目次
一碧湖について
周囲4キロメートルのひょうたん型の湖で、北西側を大池(おおいけ)、南東側の比較的小さい方を沼池(ぬまいけ)と呼びます。
遊歩道が整備され、春には桜や新緑、秋には紅葉と、季節の移ろいを楽しみながら一周一時間ほどで周回できます。
今でこそ静かな湖ですが、その成り立ちは約10万年前の噴火でできた火山の火口に水が溜まったものだそうです。
美しい「伊豆の瞳」を散策。
今回は、大池と沼池が交わる地点から散策スタートです!
レッツゴー(*^ヮ^*)/
遊歩道の入口。
一碧湖はヘラブナ釣りやブラックバス釣りが盛んで、写真の彼もその1人。
その鋭い眼光の先には大物が泳いでいるのでしょうか・・・?
ボート乗り場方向に歩いていくと、早速こんなにも美しい景色が!
透明な水面が空の青色をクッキリと映し出していますね。
水質はかなり綺麗で、少し遠くを泳ぐニシキゴイの姿もハッキリと見えました。
美しい湖面をボートで楽しもう!
一碧湖の美しい湖面をボートで楽しむことも出来ます。
ボート乗り場周辺。
ボートは3タイプ
タイプ | 最大乗員 | 料金・時間 |
足こぎボート(スワン&カメ) | 大人3名 または大人2名 幼児2名まで |
30分/1500円 |
ピンクの足こぎボート(ネッシー) | 大人2名 幼児1名まで | 30分/1500円 |
手こぎボート | 大人2名まで | 30分/800円 |
携帯TEL 090-5003-2076
(受付時間 6:00~18:00)
固定TEL 0557-45-0641
(受付時間 9:30~16:00)
営業時間
朝6時30分~夕方4時30分
ブルーギル放流記念碑|天皇陛下との意外な関連性
日本で在来種を食い荒らすことで問題になっている外来種「ブルーギル」ですが、日本で一番最初に放流されたのがここ一碧湖だったりします。
この出来事に関して、今上天皇(在位中の天皇)との意外な関連性が見ててきました。
<出典>matome.naver.jp
というのも、1960年に皇太子明仁親王(現在の天皇陛下)が外遊の際、シカゴ市長から寄贈されたブルーギル15匹を日本に連れて帰ってきました。
これらを水産庁淡水区水産研究所が食用研究対象として飼育したのち、1966年に静岡県伊東市の一碧湖に放流しました。
さらには皇太子が持って帰ってきた魚という話題性から、
「ブルーギルはおめでたいプリンスフィッシュである」
と称されて全国各地に放流されたという、今では考えられない出来事も起こってしまいますw
<出典>Wikipedia
このことについて、今上天皇は2007年に開催された第27回全国豊かな海づくり大会において、
「ブルーギルは50年近く前、私がアメリカから持ち帰り、水産庁の研究所に寄贈したもの。食用魚として期待が大きく養殖が開始されましたが、今このような結果になったことに心を痛めています。」
と、別に自分が放流した訳でもないのに謝罪のコメントを残しました。
いやはや、素晴らしい人格の持ち主でありますね・・・
余談ではありますが、天皇陛下は魚類学者なんですって。
ギョギョッ!?
さ、さかなクン様であられたか(不敬罪)
一碧湖のボート乗り場の近くには、なんと「ブルーギル放流記念碑」という、現代では信じ難いものが建てられていました。
日付を見ると「昭和44年(1969年)」、つまりブルーギルが放流されて3年後に建てられたものとなります。
この記念碑を造った人は、まさか半世紀後にこの放流が大問題になっているなんて思いもしなかったでしょうに・・・
獣道を進むと大池小学校が
「ブルーギル放流記念碑」を過ぎると、遊歩道も一気に獣道となります。
途中の案内板に沿って、寄り道してみると・・・
伊東市立「大池小学校」に辿り着きます。
ここの小学生たちは、放課後にはこの美しい一碧湖で遊び回るのだろうか・・・?
もしそうならば、うらやましい限りでありますねぇ~
十二連島と水神鳥居
さらに遊歩道を進むと、湖面に浮かぶ「十二連島」の姿が視界に飛び込みます。
これらは、約4000年前の大室山噴火の際にその溶岩流の一部が大池の西側の一部に流れ込んだことにより出来たもの。
十二連島の近くには、厳島神社の様に水上に建つ「水神鳥居」もあります。
与謝野 鉄幹・晶子夫妻の歌碑
大池の周回も間もなく終わる頃に一碧湖を愛した歌人「与謝野 鉄幹・晶子夫妻」の歌碑が建てられていました。
この地で鉄幹は70首、晶子は300首もの歌を詠んだそうです。
ちなみ歌碑にはそれぞれ
「初夏の天城おろしに
雲吹かれ
乱れて影す伊豆の湖」
ーーー寛(鉄幹の本名)
「うぐひすが
よきしののめの空に啼き
吉田の池の碧水まさる」
ーーー晶子
の歌が刻まれていました。
う~ん、一碧湖の情景が思い浮かぶ良い短歌だなぁ~
沼池にも行ってみよう!
大池の散策が終わったら、今度は隣接する「沼池」にも行ってみましょう!
沼池はその名のとおり沼地または湿地帯となっており、葦などの植物が繁茂しています。
写真の時は、冬だったので葦が枯れてしまっていますが、夏に行ったらぜんぜん違う景色が広がっていそうですね。
池の周囲には東屋のある広場があり、そこは愛犬家の集いの場となっていて、めっちゃ癒やされてましたわぁ~w
一碧湖へのアクセス・その他情報
JR伊東駅より12km(車で約20分)
最寄りバス停「一碧湖」(伊東駅発シャボテン公園行き・乗車約30分)
所在地 | 静岡県伊東市吉田 |
周囲 | 約4km(徒歩1時間) |
駐車場 | 旧一碧湖美術館駐車場(無料) 沼池の入口若干(無料) ボート乗り場(有料) |
トイレ | 沼池の入口・ボート乗り場 |
問い合わせ | 伊東観光協会 0557-37-6105 |
個人的満足度&感想
★★★
(一般観光地)
非日常感 | ★★★☆☆ |
規模 | ★★☆☆☆ |
景観 | ★★★☆☆ |
【感想&特徴】
・湖面がめちゃくちゃ綺麗。
・周囲4kmと散歩するにはちょうどいい。
・ヘラブナ釣りやバス釣りが出来る。
・観光地おなじみの与謝野夫妻の歌碑。
by.元海上自衛隊所属の旅人ひだりゅー
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