どうも、ひだりゅーです。
今回紹介するのは、静岡県伊豆市上白岩にある縄文時代中期から後期の遺跡「上白岩遺跡」(かみしらいわいせき)であります。
ここで悠久な歴史のドラマに触れてみませんか?
★観光した日→2016年1月5日
上白岩遺跡の概要
上白岩遺跡は、静岡県伊豆市上白岩にある今から約4000年前の縄文時代中期から後期にかけて営まれた国指定史跡です。
大見川を合流点から約3.5kmさかのぼった右岸、河岸段丘上に位置し、全体では約3万平方メートルにも及ぶ大規模な遺跡と考えられています。
余談ですが、3万平方メートルと書くと果てしないくらい広く感じますが、実はヘクタールで言えば3ha。
東京ドームの約6割分くらいの広さとなります。数字マジックの鱗片を感じますね。
この遺跡の特徴は、全国的にも珍しい配石機構「環状列石」であります。
これは、大きな石や長い石を中心に置き、周辺を頭大の石で囲んだものがいくつか環状に並んでいるもので、昭和51年に調査した際には、この環状列石が20単位ほど発見されました。
他にも帯状列石、石組などの配石遺構が遺されています。
これらの配石遺構には自然石だけでなく、石皿や石棒のほかに自然石の一部を研磨して平坦面を作ったものなどもありました。
また、処々に配されている組石の下部からは、墓地と考えられる多くの土壙(墓穴以外の設備・構造が遺存していない墓)や埋甕(うめがめ)などが発見されました。
環状列石は、その意味がまだ完全に解明されていません。
美しい山を崇拝した古代人の山岳信仰の祭りの広場とか、大規模なお墓の集まりであるとの説があります。
一体答えは何なのでしょうか?空想すればするほど、ロマンが溢れてきますね。
縄文人のお家にお邪魔してみよう!
環状列石の外側には、縄文時代中期後半の4基の竪穴住居跡と約60基の土坑も発見されています。
上白岩遺跡では、その住居跡の内のひとつを長野県にある井戸尻遺跡のものを参考に復元しました。
炉は住居の中央に大石で囲み、これで暖を取ったり食べ物の加工を行い、炉の上の棚で食べ物を乾燥させたり貯蔵したりもしていました。
正面には立石、神座とも言いますがここに神が宿るものと神聖視されていたようです。
日本人が持つ八百万の神の考え方は、縄文時代からすでに存在していたのかもしれませんね。
高い所に棚がありますが、これは工具や狩りの道具を保管していた場所なんですって。
寝台は外月部に一段と高く土を盛り上げ、その上に草などを敷いていたと考えられています。
僕が縄文人の住居内に2,3分ほど籠もった感想が
「ここ、めっちゃ快適に野宿出来そうやん!」
だったのが、2015年秋のお遍路旅行の影響を強く感じさせました。
人面取手を見に伊豆資料館へ行ってみよう!
上白岩遺跡からは、膨大な量の土器や石器など膨大な量が出土し、それらは遺跡の向かい側にある「伊豆市資料館」(旧中伊豆歴史民俗資料館)に展示されています。
この資料館の見どころは、人の顔を模した装飾具「人面取手」。
今から約4000年前、縄文時代後期初頭頃の土器の取手として出土したものです。
【伊豆市資料館データ】
休 館 日 木曜日・年末年始
開館時間 9時~16時
入 館 料 無料
所 在 地 伊豆市上白岩425-1
アクセス
所在地:静岡県伊豆市上白岩
個人的評価
★★
Cランク・ちょっとしたスポット
以下評価理由
・縄文時代の珍しい遺跡
・復元した住居に入れる
終わりに
以上が約4000年前の上白岩遺跡のレビュー記事となります。
全国でも貴重な遺跡も良いですが、個人的には人面取手がユーモラスな感じで好きですね。
が、僕は伊豆市資料館を見学しておりませんので、残念ながら「人面取手」をまだ見ておりません。
次、近く通ったら取手パイセンに挨拶しに行かねば!
by.ひだりゅー
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