どうも、ひだりゅーです。
今回紹介するのは、「津軽海峡冬景色」でお馴染みの青森県津軽半島最先端「竜飛岬」にある、車はおろかバイクも通れない日本で唯一の「階段国道」です。
今回は、
・実際に階段国道へ行った時の観光レビュー。
・なぜ階段なのか?3つの有力な説。
を紹介していきたいかと思います。
★観光した日
2013年7月19日(日本一周旅行中)
目次
階段国道の概要
本州最果ての地、青森県東津軽郡外ヶ浜町の竜飛崎。
ここには、日本でも唯一、国道に指定されておきながら、車やバイクなどの車両が走行できない歩行者専用の「階段国道」区間が存在します。
総延長388.2m、高低差約70m、合計362段。
竜飛岬灯台入口とその崖下にある竜飛漁港を結びます。
実際に行ってみた。
「竜飛崎灯台」バス停近くに階段国道への入り口があります。
歩道であるにも関わらず、国道標識、通称「おにぎり」もちゃんと立てられている。
なかなかシュールな光景だぁ・・・
階段国道の終着点「竜飛漁港」。
だんご3兄弟みたいなデカイ岩の陰に立地しています。
漁港の奥に広がる海は石川さゆりでお馴染みの「津軽海峡」。
そして、その奥にうっすらと見える島影は、ツーリングの聖地こと「北海道」です。
急勾配の坂であるものの階段脇には自転車を乗せることが可能なスロープが設置されていました。
まず林の中を突っ切ります。
樹木ゾーン突っ切ると広々とした場所へ。
記憶があっていれば、この辺りに休憩するための施設としてベンチが設置されていました。
ここが国道に指定されていることを証明するおにぎり看板。
つづら折りになった道を下りながら、徐々に終着地点である竜飛漁港へと近づいていきます。
362段を下り終わった場所。
さて、階段国道もここで終了と思いきや、実はまだまだ終わりません。
なんとここから先は民家と民家の間の細い路地裏を進んでいきます。
道幅は2mも無いくらいで、おそらく日本一狭い国道だと思われます。
当然・・・ここも国道です(唖然)
集落ゾーンには、狭い道沿いに玄関があったり、窓際に洗濯物など干してあったりなど、かなり生活感あふれる場所となっています。
中には漁港ならではこんなものも↓
写真は進行方向右手に干してあった大量の網カゴ。
一体、何を獲るのでしょうか・・・?マグロ?w
階段国道漁港側の出入り口。
さて、僕はここからバイクの置いてある「竜飛灯台」まで、高低差約70m、合計362段の階段国道を登って帰るわけでありますが・・・
夏ということもあり相当暑くて体力が奪われまくりで、登り終えたときには生まれたての子羊みたいに足がガクガク。
まさに行きは良い良い、帰りはあっ・・・(察し)みたいな感じの旅となりました。
なぜ階段なの?
なぜ階段が国道339号線に指定されたかのについては、いくつかの諸説があります。
ここでは、その中でも有力とされている3つの説を紹介していきます。
現地調査が不十分だった説
役人が現地を見ずに地図上のみで国道に指定したためという説。
国道指定した後に車の走れない階段道だと気が付いたといういかにもお役所仕事な感じが受けが良かったのか、一般的にはこちらの説が広く浸透しています。
バイパス道路を作る予定だった説
青函トンネル工事のためのバイパス道路を建設する計画があり、道路整備のため階段と知りながら暫定的に国道に指定されたという説。
元々は階段がなかった説。
元々は、何も無い急な坂道であり、階段は国道指定後に整備された説。
実際に国土交通省 東北地方整備局HP上のQ&Aページでもそのような回答がなされています。
この「階段国道」も国道に指定されるまでは階段はなく、狭く急な坂道でした。
この坂道の周辺には竜飛中学校や小学校があり、学校の登下校時に児童・生徒らが頻繁に利用することから、怪我をしないようにと青森県により階段が整備されました。
平成5年から平成8年まで青森県の整備事業として、更なる階段の整備が行なわれ現在に至っております。
この路線は昭和49年11月12日に重要な路線であることから国道指定されました。
当時から当該区間を車両が通行できるよう整備する必要があったのですが、近傍の林道等の整備により車両が通行できる迂回路が確保され、国道としての整備の緊急性が低くなったことから、現在も「階段国道」として残っているものです。
(路政課/土井 浩)
なお、この階段区間の上下を結ぶ迂回路を国道に指定し直そうとする案も出されたところ、「この方が観光名所になるから」との旨により、あえて指定変更を中止させたという逸話があるそうです。
実際に外ヶ浜町にとっては最も観光入込客数の多い地点となっており、僕が観光した2013年には184,875人が訪れています。
おまけ・階段村道(階段町道)
階段国道の上には、竜飛灯台に続く「階段村道」も存在。
厳密には、三厩村が2005年に合併して外ヶ浜町になったため「階段町道」が正しいのですが、看板は「階段村道」のままとなっています。
アクセス
所在地:青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩竜飛
個人的評価
★★★★
(Aランク・一流観光地)
以下評価理由
・日本唯一の特異性
・昇り降りした後の満足感
・国道にあるまじき路地裏通り
・上から眺める海の景観
以上を持って、Aランクとさせて頂きました。
終わりに
以上が、日本でただひとつの階段国道のレビュー記事となります。
酷道マニアや辺境マニアにはもちろんのこと、付近には景観の良い「竜飛崎」やドライブに持ってこいな「竜泊ライン」もあるので、一般観光客にも強くおすすめできるスポットであります。
特にドライブ好きのあなた!きっと楽しめるはずですので、東北観光の際にはぜひ観光してみてくださいね!
by.ひだりゅー
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